東京医薬専門学校

チームで一人支える医療。みんなであなたを支える学び。

生薬博物館 その43

43回目の生薬博物館で、ご紹介するのは

Angelica acutiloba という学名で、生薬名は「当帰」(トウキ)です

当帰

セリ科の山地に自生する植物で、奈良県や和歌山県で江戸時代から採取されていて、国産のものも輸入品とともに流通しています    セロリに似た匂いがします

写真のトウキは、国産のものです

漢方では、貧血、冷え性、月経不順など婦人の薬として使われてきました。また、漢方の塗り薬である「紫雲膏」(シウンコウ)にも入っていて、膿を出し、肉芽形成作用があると言われています

飲んでも効く塗っても効くなんて、大活躍の生薬ですね

では、次回もお楽しみに

 

生薬博物館 その42

42回目の生薬博物館で、ご紹介するのは・・・

学名 Prunus persica 、生薬名を「桃仁」(トウニン)という、桃の種子です。

桃仁

果物として、おなじみですし、花は観賞用としても栽培されています

桃を食べると真ん中に大きな塊がありますが、あれは種子(仁)が中に入っている核と呼ばれるものです。つまり、核を割ると中に仁があるわけです。その仁を薬として利用しています

主成分はアミグダリンで、アンズやビワ、ウメなどのバラ科植物に含まれており、腸内で加水分解されると、青酸を生じます。この青酸は微量だと呼吸中枢を刺激するので、咳止めとして用いられます

また、漢方では消炎、排膿、下剤として用いられています

身近な果物にも、薬になるものがあるんですね

では、次回もお楽しみに

 

生薬博物館 その41

41回目の生薬博物館で、ご紹介するのは・・・

学名をPueraria lobata 、生薬名を「葛根」(カッコン)と言います。

葛根

これから取れるデンプンはクズデンプンで、ちょっと値段が高い葛餅や葛きりの原料にもなっています。また、錠剤を作る時にも添加物として使われるそうです

国内にも自生していて、数年前まではちょっと田舎の線路の脇に生えているのを見たことがありますが、農薬をかなり浴びているので、採取は控えたほうがいいと思います

生薬の需給としては、国産品と輸入品の両方が流通しています。

漢方では、風邪薬としておなじみの葛根湯(カッコントウ)にも含まれているように、解熱や筋肉のこわばりをとるのに使われます

ところで、あなたは葛餅派?葛きり派?

次回もお楽しみに

 

生薬博物館 その40

40回目の生薬博物館で、ご紹介するのは・・・

学名をRheum palmatum 生薬名を「大黄」(ダイオウ」と言います。

大黄

主な成分はセンノシドで、便秘薬として用いられています。

漢方でも、主に便秘を伴う諸症状に用いられており、市販薬でも○○漢方便秘薬として、CMが流れていますね

このダイオウですが、実は国産化に成功している生薬の1つです。もともとが高山に自生している植物なので、標高が高い、夏でも涼しい環境で育てられています

これから、更に研究が進み、このダイオウの様に国産化に成功する生薬が増えるといいですね。その研究に携わるのは、あなたかもしれません

 

生薬博物館 その39

39回目の生薬博物館で、ご紹介するのはこちら

麻黄

ただの木の細い枝のように見えますが、学名をEphedra sinica 、   生薬名を「麻黄」(マオウ)と言います。魔王ではありません

主成分はエフェドリンで、交感神経を興奮させる作用があり、咳止めとして、かぜ薬に含まれています。また、ドーピング検査で禁止薬物とされている成分でもあります

漢方では、おなじみの葛根湯(カッコントウ)にも含まれており、咳止めや痰を切る、熱を下げる、汗を出すなどの目的で、他の漢方薬にも含まれています

そういったことから需要が多い生薬の1つなのですが、ほぼ輸入に頼っている現状から、国産化が研究されている生薬です

また、主成分のエフェドリンを、このマオウから発見したのは、明治時代の日本人、長井長義という方なんですよ

生薬の分野は、まだまだ未解明のことばかり新しい成分を発見するのは、あなたかもしれませんよ

 

生薬博物館 その38

あけまして、おめでとうございます。新年最初の生薬博物館で、ご紹介するのは、こちら

学名は、Glycyrrhiza uralensis、生薬名は「甘草」(カンゾウ)です。

甘草・炒甘草

マメ科の植物の根で、古代ギリシャの頃から広く薬用として利用されてきました。日本には奈良時代に遣唐使によって持ち込まれ、なんと奈良の正倉院には、当時のものが現存しているとか

主成分は、グリチルリチンで砂糖の約200倍の甘みがあり、甘味料として、醤油、味噌、菓子などにも幅広く利用されています

また、このグリチルリチンは副腎皮質ホルモン(アルドステロン)に分子構造が似ていることから、抗炎症作用、抗アレルギー作用があります。なので、多量・長期の服用は様々な副作用が出てしまう恐れがあります

そして漢方薬でも、数多くの処方に含まれており、そのほとんどを海外からの輸入に頼っているため、国産化が研究されています

今年も、たくさんの生薬を紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね

 

生薬博物館 その37

あけまして、おめでとうございます

今年も、よろしくお願いいたします

新年初回の生薬博物館 その37で、ご紹介するのはこちらです。

鬱金

学名をCurcuma Longa、生薬名を「鬱金」(ウコン)と言います

年末年始にかけて、コマーシャルでおなじみのあれです

ショウガの仲間で、スパイスとしてはターメリックとしてカレーに使用されていますね。

漢方薬では、胃の働きをよくしたり、肝臓や胆嚢などの働きをよくするために使用されています。

次回もお楽しみに

 

 

 

 

生薬博物館 その36

36回目の生薬博物館でご紹介するのは、寒い季節に相応しい、身体を温めてくれる作用を持った生薬です

附子

学名をAconitum carmichaeli、生薬名を「附子」(ブシ)と言います

春に山菜と間違えて食べてしまい、中毒事故を起こすことがあるトリカブトの根の部分です

漢方薬では、痛みを止めたり、心臓の働きをよくしたり、おしっこの出をよくしたり、代謝を促進して身体を温めたり等に使用されています

でも、もともとは有毒な植物なので、薬として使用するには減毒加工を行うことが必要です

4月から始まった生薬博物館ですが、年内はこれで最終回です。来年も続きますので、是非ご覧ください。

皆様、よいお年を

 

生薬博物館 その35

生薬博物館、35回目にご紹介するのは・・・

学名はMyristica fragrans、生薬名は「肉豆蔲」(ニクズク)です。スパイスとして使用されるナツメグのことです。

 肉豆蔲

薬としては胃の働きをよくする健胃薬として使用されることが多いです。

また、スパイスとしては、カレーやハンバーグなどに使用されますが、多量に使用すると、中毒症状を起こすことがあるといわれていますので、使用量には注意が必要です

次回は、年内最終回です。

お楽しみに

 

生薬博物館 その34

生薬博物館、34回目にご紹介するのはこちら

牽牛子

小学校の夏休みの宿題で、観察絵日記をやった方が多いと思います

学名をPharbitis nil、生薬名を「牽牛子」(けんごし)、植物名はアサガオの種です

遣唐使が薬として持ち帰ったという説があり、その当時は下剤(便秘薬)として利用されていたようです

その後、江戸時代には品種改良が進み、観賞用植物として知られるようになりました

寄生虫を下す作用もあるようで、中国では虫下しとしても利用されているそうです。

赤や青のキレイな花を咲かせるアサガオですが、もともとは薬だったなんて、驚きですね

次回もお楽しみに

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